塗装ムラの原因と直し方は?補修費用とトラブルを防ぐ業者の選び方を解説

外壁塗装では、塗装ムラが起きることが珍しくありません。万が一の場合に備えて、直し方と補修費用をあらかじめ把握しておくことが大切です。

この記事では、塗装ムラが生じる原因と対処法を解説します。トラブルを防ぐ業者の選び方も紹介するので、困ったときの参考にしてください。

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関連記事:外壁劣化の原因は?主なサイン・種類と補修方法を解説

塗装ムラが起きる原因

塗装ムラが起こる原因は一つではありません。ここでは、考えられる5つの原因を紹介します。

塗料の乾燥不足

塗料の乾燥時間を十分にとらずに次の作業を進めると、塗料がしっかりと接着せずに色ムラが発生しやすくなります。 塗料の乾燥時間は製品ごとに定めていますが、基本的には3〜4時間以上の時間が必要です。外壁塗装の基本は3回塗りであり、各工程で1回ずつ乾燥しなければなりません。

しかし、塗装箇所が乾燥しているかどうかは見た目ではわかりづらく、プロでも判断が容易ではありません。気温や風通しなどの気候条件によって乾燥時間が変わるため、乾燥したかの判断は経験が必要です。また、高圧洗浄によって外壁が濡れた場合も、しっかりと乾かしてから作業をしなければムラが発生する恐れがあります。

下塗り材の選択ミス

外壁材と下塗り材には相性があり、相性の悪い下塗り材を選択すると、塗料がうまく密着せずにムラが発生しやすくなります。下塗り材の選定に問題がなくても、下地補修を怠って下地材に凹凸が残っていると、ムラが生じることがあります。  正しい知識をもつ業者に依頼すれば防げる問題ですが、業者選定を誤ると問題が生じやすいので注意が必要です。

塗料製品の規定を守っていない

塗料製品はそれぞれ塗布量や希釈量が定められていますが、規定を守らずに塗装をすると色ムラや施工不良につながります。塗装業者の中には、塗料の規定を守らずに作業を進める悪徳業者もいるため注意が必要です。優良な業者であれば、必ず規定に従って塗料を使用するため、規定を守らないことが原因でムラが生じるケースは稀です。

塗料の劣化

塗料にはそれぞれ耐用年数があり、一定期間が過ぎると劣化が原因でムラが生じることがあります。塗装から数年後にムラが生じた場合は、施工不良ではなく劣化を疑った方が良いでしょう。

最も価格の安いアクリル塗料の場合、耐用年数は3~5年ほどしかないため、短い周期で再塗装が必要です。塗料の選び方によって、劣化が生じるタイミングが大きく異なるので注意が必要です。

職人の実力不足

施工業者や職人の技術不足によってムラが生じるケースもあります。 近年は塗料や道具の利便性が向上しているため、業者や職人の実力差によって仕上がりに大きな影響が出ることは少なくなっています。 しかし、塗装面が複雑である場合や、機能性の高い塗料を扱う場合は、職人の実力が仕上がりに大きく影響します。

腕の良い職人に依頼すると人件費が高くなりますが、ムラが生じて塗り直しを依頼する手間を省くためには、多少人件費が高くても技術力の高い業者に施工を依頼するのが得策です。

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塗装ムラを見つけたときの対処法

塗装ムラを見つけたときは、まず状態を確認しましょう。早急に対処が必要な場合とそうでない場合があるので、見極めが必要です。

塗装ムラの種類を確認する

塗装ムラには主に3つの種類があり、それぞれ原因や特徴が異なります。

色ムラ色の不均一によって生じるムラ。中塗りと上塗りで塗料の色を変えたときに生じやすい。
まだら模様のムラ塗料の厚みが一定ではないムラ。外壁の保護機能を損ねる可能性がある。
艶のムラ艶の差異によって生じるムラ。下地材の状態や湿度の高さなどによって起きやすい。

まだら模様のムラは塗料の厚みが不十分な部分があるため、外壁の耐久性に支障が出る可能性があります。ムラの度合いが激しい場合は、業者への相談を検討しましょう。

塗装ムラの度合いをチェックする

外壁を見る角度や日光の当たり具合によってムラがあるように見える場合は、塗膜の性能が失われていないため、特に補修は必要ありません。しかし、色の濃淡が目立つ場合は、施工不良の可能性があるため補修が必要です。

ムラを放置しておくと、塗料本来の防水機能が発揮されず、耐久性に影響が出ます。施工不良であれば業者に対応してもらえるので、早めに相談しましょう。

DIYで直すことはしない

塗装ムラを見つけても、DIYで直すのはやめましょう。自分で直そうとすると、業者が施工した部分とDIYで直した部分との判別ができなくなり、保証がなくなる可能性があります。既存の塗料と相性の悪い塗料を塗ってしまい、かえって外壁を傷める恐れもあります。

高所作業の場合は転倒リスクもあるため、自分で手直しするのは危険です。DIYで直そうとせずに、最初から業者に相談しましょう。

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塗装ムラの直し方と補修費用

塗装ムラは業者に依頼して直してもらうのが基本ですが、場合によっては業者に対応してもらえない可能性があります。業者に対応してもらえなかった場合の対処法についても、ここで確認しておきましょう。

施工業者に再塗装を依頼する

塗料の濃淡がはっきり異なって見える場合は、施工不良である可能性が高いため、業者に再塗装を依頼しましょう。保証期間内であれば、無償で補修してくれる可能性があります。

しかし、保証期間内であっても施工不良でないと判断された場合は、補修をしてもらえません。その場合は、自費負担での施工になります。補修にかかる費用は範囲によって異なりますが、外壁全体を再塗装する場合は数十万円の費用がかかります。

業者負担での塗り直してもらう基準は、防水・保護機能を発揮しているかどうかです。外壁塗装本来の防水・保護機能が発揮されていない場合は、施工不良と判断されて業者負担で塗り直してもらえます。しかし、塗装面に防水・保護機能が十分備わっていれば、塗りムラがあっても業者負担での塗り直しを求めることはできません。施主が不快に思うだけでは、業者負担による再塗装を依頼できないので注意しましょう。  

住宅リフォーム・紛争処理支援センターでアドバイスを受ける

明らかなムラがあるのに施工業者に対応してもらえない場合は、第三者機関に相談してアドバイスをもらいましょう。公的財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」では、住宅リフォーム関連のトラブルに関する相談を受け付けています。

国土交通大臣から指定を受けた機関であり、1級建築士が幅広く相談を受け付けているため、専門的なアドバイスを受けられます。

相談時間10〜17時(平日のみ)
電話番号0570-016-100
ホームページhttps://www.chord.or.jp/

国民生活センターに相談する

国民生活センターは、各都道府県に設置された窓口であり、住まいに関するさまざまなトラブルに対応しています。 休日相談にも対応しており、全国の消費生活センター等を案内してくれます。ホームページには過去の相談事例が掲載されているので、事前に確認しておきましょう。

相談時間平日:10〜12時、13〜16時土日:10〜16時
電話番号03-3446-1623
ホームページhttps://www.kokusen.go.jp/

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塗装ムラを防ぐ業者の選び方

施工後の塗装ムラを防ぐには、業者の選定から慎重に行う必要があります。優良な業者を選べば、施工不良が起きるケースを最小限に抑えられます。ここでは、優良業者を見極める3つのポイントを紹介します。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

過去の実績・経験を確認する

業者を選ぶときは、ホームページなどで過去の実績をチェックしましょう。塗装ムラの原因の多くは業者の知識不足や技術力不足によるものなので、実績や経験が豊富な業者に依頼すれば、問題が起きるリスクを軽減できます。

実績豊富な業者であれば、気温や環境などの違いにも柔軟に対応できるため、いかなるケースでも高品質な仕上がりを期待できます。

見積もりの内訳が細かく記載している業者を選ぶ

業者から提示された見積もりに、料金や工事の内訳が細かく記載されているかを確認することも大切です。工事の内容が「一式」などとまとめて記載されている場合、具体的にどのような作業をするのか、どの塗料が使われるのかがわかりません。

細かな記載がない場合は、作業内容をごまかすことができるため、手抜き工事をされる可能性があります。丁寧な工事を依頼するためにも、見積もりに「一式」と表記するような会社は避けましょう。

質問に対して曖昧にごまかす業者は避ける

わからないことを質問したときに、回答を曖昧にごまかす業者には依頼をしないようにしましょう。はっきりした回答や態度を取らない業者には、なにか後ろ暗いことがあるのかもしれません。どの種類の塗料をどれだけ使うのか、契約後に追加費用は発生するのか等、大事な質問にもはっきり答えない業者と契約すると、あとでトラブルに発生するケースが多いです。

優良な業者であれば、依頼者の相談にも親身に対応してくれます。相見積もりで業者を比較するときは、価格だけではなく、スタッフの対応もしっかりチェックしましょう。

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塗装ムラの原因と直し方を知りトラブルを防ごう

塗装ムラにはさまざまな原因がありますが、実績や経験が豊富な業者に依頼すれば、問題の多くは未然に防げます。業者を探すときは必ず相見積もりをして、丁寧に対応してくれるか、サービスの品質に問題がないかを確認しておきましょう。ただし、腕の良い職人に依頼しても、劣化などでムラが生じることがあります。

万が一、施工後にムラを見つけたときは、まず状態を確認しましょう。明らかに色の濃度が異なる場合は外壁材の耐久性に支障が出るため、早急に補修が必要です。保証期間内であれば施工業者が無償で再塗装をしてくれますが、業者が対応してくれない場合は、第三者機関への相談も検討しましょう。

なお塗り直しの際、塗装ムラの無い優良業社を見つけるためには「外壁塗装の窓口」の利用がおすすめです。

厳しい審査をクリアした全国5,000社以上の優良店の中から、依頼者の希望に沿った施工店を無料で紹介。また契約前から施工後まで、経験豊富なアドバイザーによる一貫したサポートを無料で提供しています。

塗装以外のリフォームも依頼可能となっているので、是非お気軽にご相談ください。

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